What if I work and
live in Kyoto…

  • REPORT

2025.03.31

Kyo-Workingトークセッション「成功事例から学ぶ! 京都進出企業の戦略~採用編~」開催レポート

京都には、コワーキングスペースや京町家などの多様なオフィスや、豊かな自然に囲まれた職住近接のコンパクトシティなど、多くのビジネス環境の魅力がある。そこで、実際に京都に進出した3社をお招きし、ビジネス面、オフィス環境面から京都のビジネス環境の魅力に迫る。
パネリストとして登壇したのは、株式会社日立オートメーション 代表取締役社長 新井美帆氏、ジオ・マーク株式会社 代表取締役 岡崎峻二郎氏、株式会社サーチフィールド 取締役COOの笹淵久子氏。モデレーターは朝日新聞社Globe+編集長 関根和弘氏が務めた。

トークセッションの様子

大学が充実、人材の豊富さが魅力、京都進出の決め手

関根氏
それでは登壇者の皆様、自己紹介を兼ねて京都進出を決めた経緯を教えてください。

臼井氏
インタラクティブ株式会社はデジタルマーケティングと人材事業を展開していて、人材事業はジョブアンテナという地域に特化した求人マッチングサービスを提供しています。本社のある沖縄のほか、九州に事業所があり、2023年から京都に拠点を置いています。 京都信用金庫理事長と出会い、京都の企業を紹介していただいたことがきっかけで京都へ進出しジョブアンテナ京都をスタートさせました。京都は魅力的な企業や優秀な人材が集まっており、当社の事業との親和性も高かったです。

臼井氏

宮下氏
株式会社ピューズは電気自動車の開発を手がけている会社で、事業所は神奈川県の横浜と厚木にあり、2023年に新たに京都に進出しました。首都圏では大手の製造企業が多く、人材獲得の競争が激しいため、京都の人材の豊富さに魅力に感じて拠点を作りました。 本社では正社員採用が主なのに対し、京都の拠点ではリモートワークや副業など、正社員にこだわらない採用などを取り入れています。

内山氏
株式会社たきコーポレーションは広告プロモーションに関わるクリエイティブ制作を主な事業ドメインとしています。私が所属しているUXデザインチームでは顧客の事業支援を手がけています。 大卒の新卒採用を目的に2024年に京都へ進出しました。京都市の支援もあり、大学を訪問し、イベントの登壇や交流を行った結果、初年度にもかかわらず、京阪神からは 4名採用することができました。京都はアート系の大学が多く、優秀な方が多い印象です。

関根氏
人材事業を展開されている臼井さんから、採用面における京都の特徴について教えてください。

臼井氏
京都市はコンパクトシティでありながら、人口規模は札幌や福岡と比べても大差ありません。人口の約1割が学生で、全国1位の割合となっており、学生市場はブルーオーシャンといえます。IT系の企業を中心に新卒採用を目的として進出される企業は多いです。また、スタートアップ支援も充実しており、全国でも高いレベルの企業が多く生まれています。 また、ジョブアンテナの京都の利用者は、大卒以上の方が6割を超えており、ハイキャリアの登録者が多い傾向があります。

(写真)上記の話題に関するグラフを配置

臼井氏
京都では、卒業した学生の多くが東京に行ってしまうという課題があります。ですが実は京都出身ではなくても、「いい会社があるなら、京都に住んで働きたい」という人は多いです。なので、京都に拠点があるということは採用面で大きなアドバンテージになると考えています。

関根氏
デザイン分野から見た京都の人材については、どんな印象をお持ちですか?

内山氏
デザイン職の人材でいうと、質が高い印象を受けました。その背景には、美術系の大学が多いこともあり、例えば他の学校の卒業展示会を見に行くなど学生たちの横のネットワークがしっかりとあるようです。ほかの都市ではあまり聞かないことで、学生からも「刺激を受けている」と聞いています。非常にいい環境なのだなと思います。

内山氏

関根氏
宮下さんは、どんな印象をお持ちですか?

宮下氏
印象とは少し違うのですが、採用の方法を工夫しようと考えています。 横浜本社は他社の機密を扱う事が多いため、正社員が中心になるのですが、京都では自社の開発やオープンイノベーションを手掛けており、機密性がそこまで高くないことから、副業人材、パートタイマーといった横浜本社とは違った人材採用を考えています。

進出したあとも企業をサポート 学生との接点も

関根氏
京都市のサポートについてお聞かせ下さい。

臼井氏
企業が集まる交流会に呼んでいただいたり、オフィスをご紹介いただいたりしました。進出が決まる前から現在に至るまで、親身になって相談に乗ってくださるので感謝しております。

宮下氏
進出の際はオフィス物件紹介、進出後は進出企業と学生等との交流会、連携・協業先企業の紹介等の支援をいただいており、ある大学とは共同研究の話が進んでいます。
自社の社員だけではマンパワー的にできないことも、協業や、産学連携をすることで、進められるので助かっています。

宮下氏

内山氏
弊社も交流会にご招待いただいており、登壇者のお二人ともそこでお会いしました。オフィス探しでは、一日かけて多数の物件のご紹介いただき大変助かりました。また、交通費やシェアオフィスの費用を支援いただいたのですが、補助金があると社内的に承認を得やすく、助かりました。
また、社内にOBがいないと接点を持つのが難しい京都市立芸術大学も、市からの紹介で繋がることができました。

ここからは参加者からの質問をもとに議論が続いた。

西日本の拠点としての、京都の強み

関根氏
大阪、神戸ではなく、京都に決めた決定的な理由があれば教えてください。

内山氏
学生さんのネットワークや学生数、そして東京から日帰りするにも便利なところですね。

宮下氏
大阪も検討しましたが、家賃の安さ、交通の便の良さで京都を選びました。また、営業活動をするには大阪もいいですが、落ち着いて開発の仕事をするなら京都がいいと考えたのもあります。

臼井氏
地域はどこも特色がありますが、個性があればあるほど当社はサービス展開がしやすいので、個性的で伝統があり、魅力的な会社が多い京都はうってつけでした。


臼井 隆秀(インタラクティブ株式会社 代表取締役社長)
1978年北海道中標津町生まれ。2001年にサイバーエージェントへ入社し、インターネットマーケティングやSEM戦略子会社の立ち上げ、広告代理事業の経営戦略などに従事。2009年に当社を設立。沖縄・北海道・福岡・熊本・京都へと業容を拡大するとともに、それらの成功事例を他地域でも展開するべく、創業より13年を迎えた2022年に「地域の可能性を解放する」をパーパスに制定。その実現には、地域の未来を創造できる想いと力を持った人材が必要との考えから、地域との共創を念頭に日々事業に取り組んでいる。

宮下 泉(株式会社ピューズ 代表取締役副社長)
上智大学理工学部卒業後マツダ株式会社へ入社、レース用のデータ収集やエンジン制御の開発に従事。2000年に東京アールアンドデー(ピューズの親会社)へ転職、主にF1用の電装部品の開発に取り組む。2009年にピューズに転籍、EV開発の営業、電気バスの実証試験のリーダー等を務める。2020年に代表取締役副社長に就任。2021年に大阪営業所を開設、2023年に本社を横浜市へ移転、京都事業所を開設し大阪事業所を併合。現在京都では新規事業の開拓やイノベーションの創出を目指して活動している。

内山 堅(株式会社たきコーポレーション 執行役員/UXデザインカンパニーIDEAL代表)
中央大学卒業。出版社勤務を経て、株式会社たき工房(現たきコーポレーション)に入社。アカウント、プロデュース業務に従事。現在、UXデザイン専門カンパニーIDEALの代表として、クライアントの事業支援を中心に、地域活性化、公共サービス、教育分野など、UXの社会実践化を進める。UXインテリジェンス協会認定パートナー。2024年より京都にシェアオフィス拠点を設ける。

記事一覧へ戻る

Contact

京都市 産業観光局 企業誘致推進室

(京都)TEL:075-222-4239
(東京)TEL:03-6551-2672

お問合せ

上に戻る