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live in Kyoto…

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2022.07.07

株式会社じげん~熱量のある若者が多いこの街で試したかったのは「京都×アクティブなエンターテイメント」~

今年で創業17年目となる株式会社じげん。令和4年4月に京都にオフィスを開設されるとともに、3×3のプロバスケットボールチームを立ち上げられました。そこで、代表取締役の平尾丈氏と、京都オフィスプロジェクトマネージャーの本城貴大氏に京都進出の経緯や今後の事業展開についてインタビューを行いました。
(取材日:令和4年5月20日)

プロフィール

平尾 丈(ひらお・じょう)<写真左>

株式会社じげん代表取締役 社長執行役員 CEO

1982年生まれ。2005年慶應義塾大学環境情報学部卒業。大学在学中に2社を創業し、1社の経営を継続しつつ、2005年リクルート入社。学生起業家選手権優秀賞,新規事業コンテストNew RING複数入賞、New Value Creation受賞など、数々の賞を受賞。
2006年じげんの前身となる企業を設立し、23歳で取締役となる。25歳で代表取締役社長に就任、27歳でMBOを経て独立。
2013年30歳の時、東証マザーズ上場
2018年には35歳で東証一部へ市場変更。

本城 貴大(ほんじょう・たかひろ)<写真右>

株式会社じげん メディア・スポーツdiv.プロジェクトマネージャー

2019年じげん新卒入社 経営戦略部にて経営企画業務・M&Aなどに携わる。
2021年末より、京都オフィスとバスケットボールチームZIGExN UPDATERS.EXEの立上げに従事。
2022年4月に京都オフィスの営業開始に伴い京都市内に住まいを移し、現在はチーム運営と新規事業立ち上げに邁進中。

-御社の企業理念や事業内容を教えてください。

平尾さん
株式会社じげんは、2006年に創業しました。企業理念は「生活機会の最大化」。私たちは、機会の平等性が保たれた、同じスタートラインからの人生を応援することを目標とした企業活動を行なっています。現在は、生活者のライフイベントを支援するメディアとして、求人、不動産、旅行など様々な領域で40を超えるサービスを提供しています。特徴として、「人を集める」だけではなく、「人を動かす」メディアである点が挙げられます。求人を例に挙げると、閲覧数だけでなく、就職や資料請求など、行動にしっかりフォーカスしたサービスを提供しています。創業から上場まで、様々なサイトの情報を集約して提供するサービスをメインにしてきました。現在では、特定領域に特化した人材サービスなど、弊社が独自に運営している、エンドtoエンドのメディアが主力となってきています。日々進化する情報化社会の中で、単に情報の玄関があれば良いわけではなく、私たちは、利用する人が幸せになる様々なサービス提供を目指しています。

平尾 丈(ヒラオ ジョウ) 
株式会社じげん代表取締役 社長執行役員 CEO

-京都に拠点を構えようと思った理由はどのような点でしょうか?

平尾さん
私は、以前から京都に大変注目しており、ここに拠点を構えたいと思っていました。京都は歴史的・文化的な資産があり、優秀な学生もたくさんいます。そして鴨川にはたくさんの若者が佇んでいるのです。起業家の私の目線で捉えると、そこにうまく融合する何かをじげんが提供できれば、「歴史・文化×若者×じげん」という形でとても綺麗にピースがはまるのではないかと思ったのです。そこから、様々な方の声を聞きつつ、京都を更に盛り上げるものとして、スポーツというアクティブなエンターテイメントに行き着いたのです。これが京都に拠点を構えようと思った理由です。

-「京都×アクティブなエンターテイメント」というのは素晴らしい発想だと思います。この発想が、3×3チームの立ち上げ、そして、京都オフィスの実現につながったのでしょうか?

平尾さん
はい。京都には、熱量のある若者がたくさんいます。そこに、スポーツを採り入れたら面白いのでは、という発想が浮かび、3×3のプロバスケットボールチームを立ち上げたのです。「自分らしい」「優秀な」「別の」やり方を組み合わせたアイディアを、私の言葉で「別解」と呼んでいます。この発想が京都での「別解」になり得るのではという仮説を立てました。加えて、マーケットや人材が集中する「東京に閉じた働き方で本当にいいのか?」と自問自答し、コロナ禍で場所を選ばずに仕事ができるようになったこの機会に、じげんが他にもやりたかった色々な事業を組み合わせることで、京都オフィスが実現したのです。

3人制バスケットボールのプロチーム「ZIGExN UPDATERS.EXE」
チームのスローガンには「UPDATE the YOUTH ~京都の若者の挑戦を応援します~」を掲げている。
「ZIGExN UPDATERS.EXE」は、スポーツ振興を通じた京都の地域活性化やスポーツ選手のセカンドキャリア支援、学生を巻き込んだチーム運営など、学生が集まる京都で若者を主役に多方面のステークホルダーと連携している。京都出身者や出身校が京都といった、京都にゆかりのある選手も多く在籍している。

-若い人が多く、熱量があるというお話がありましたが、平尾さんから見て、京都の学生について率直な印象はいかがでしょうか?

平尾さん
京都の都市特性なのだと思いますが、教育機関が充実していることにより、多くの若者が全国から集まってきており、非常に優秀な学生が多い印象です。一方で企業側は、多くが東京にとどまっており、大阪には進出しても「京都はまだ」というのが現状のようです。まだまだ京都の人材を発掘できていない今、企業側も変わる必要があると私は考えています。先日京都を拠点にしているインターンの学生と話をしました。彼らは社会人との接点が少なく、情報に飢えていると感じました。様々な企業が京都に来て彼らと接点を持つことで、彼らの学生生活も豊かになり、企業にとっても優秀な人材を発掘できるというWIN-WINの関係ができると思います。

-今回、本市の企業立地マッチング支援制度を活用いただき、京町家を改修したオフィスに入居されました。京都らしさの象徴である一方、老朽化・空き家化が進む京町家の利活用は本市としてもとてもありがたいです。なぜ京町家を選ばれたのでしょうか?

平尾さん
「活用することで伝統を守る」という京町家オフィスのコンセプトには非常に共感しました。様々な社会課題に対して事業を通じて解決するというのは、我々、事業家集団として重要なテーマです。昨今では企業として、会社を大きくすることも重要であると同時に、SDGsやESGにもかなり力をいれています。じげんの京都オフィスがシンボルになって、京町家オフィスが更に広がれば、我々としては凄く嬉しいですね。

-京都オフィスを設置されて2箇月弱がたちますが、イメージと違った点、ネガティブに感じた点も含めて教えてください。

平尾さん
京都はイメージ通りとても素晴らしいところでした。今日も商工会議所や京都市役所の皆様など、多くの方々とご挨拶ができ、様々な連携もさせていただきました。反対にこんなに尽くしていただけることに驚きました。私たちも頑張って結果を出さないと、と改めて思っています。京都には歴史・文化といった幅広く奥深い資源があり、日本全国、世界中の皆様に発信できるものにあふれています。私自身は京都の生まれでも京都育ちでもありません。しかし、良いものは良いと捉えて、京都でのチーム結成やオフィス進出を決めてきました。

-本城さんは、京都拠点で働かれていますが、京都のまちの印象はどう感じていらっしゃいますか?

本城さん
コンパクトな都市だな、というのが第一印象です。そして、エリア毎の特徴はありますが、観光地に限らず、どこに行っても京都らしさを感じられる点です。例えば、オフィスから少し歩けば仏光寺、自転車で少し走れば鴨川、自然・文化に気軽に触れられる環境にあることです。東京では、職場の近くに住むのに少し躊躇してしまいます。しかし、京都では不思議とそういう感覚になりません。それは、仕事×生活×文化がうまくミックスされ、絶妙なバランスで成り立っているからだと思います。

京都オフィス責任者の本城氏(写真右)とインターンの大学生

-実際に住んでみて、京都の印象は変わりましたか?

本城さん
京都に来る前は、保守的なイメージが確かにありましたので、正直、ビクビクしていました(笑)。でも、実際に住み、働いてみたとき、そんなことは感じられなくなりました。素直に相談すれば話を聞いてくださいますし、色々な壁を乗り越えるための手助けをしてくださる方が沢山います。積極的に懐に飛び込み、受け入れてもらうための努力を続けていこうと心掛けています。そして、京都のこれまでの歴史、変遷、関係性を吸収したうえで、自分なりにブレンドしていきたいと考えています。

-京都でのお気に入りの場所や、オススメの場所はありますか?

本城さん
高瀬川沿いが好きですね。自然と文化の風景が生活に溶け込んでいて、京都らしさを感じます。また、京町家オフィスもお気に入りの場所の一つです。京都で働いていることを感じられますし、クリエイティビティも刺激されます。市内は自転車と徒歩で楽に移動でき、くつろげる場所にもすぐ行くことができます。まだまだ色々な所を探索してみたいですね。

木屋町通を流れる高瀬川
角倉了以が開削し,京都―伏見間の物資を輸送する舟運を盛んにしました。生活と自然・文化が共存してまちを形成しているのも、京都の魅力のひとつです。

-今後、ここ京都でどのような事業展開をお考えですか?

平尾さん
私たち、じげんは、年齢や性別を超えて誰もが活躍できるフラットな組織づくりをしています。そんな組織の中で、これまで成功してきたストーリーを、ここ京都オフィスでも実現していきたいと思っています。京都でやりたいことが沢山ある中で短期的な3つのポイントをお伝えします。

①3×3チームの運営
②SNSネイティブの若者たちとのマーケティング事業
③採用

特に③の採用に関しては、企業がチャレンジしていないという現状に加えて、今日、実際に活気溢れる学生と触れ合ったことで、事業として立ち上がるという期待は確信に変わりましたね。

-京都進出を検討する方へ一言お願いします

本城さん
京都にあるものは一つ一つに背景があって、その理由を知ると、どれも納得できるんです。それは、皆さんが京都という町で積み重ねてきた歴史があり、様々な物事に真剣に向き合いながらまちづくりをされてきたからだと思います。我々も、京都のオリジナルをしっかりと勉強したうえで、自分のカラーをブレンドしていくことが大切だと感じました。

平尾さん
観光で京都に何度も訪れているという方は多いと思います。改めて事業目線で京都を見ていただいた時、京都には多くの資産や資源、そして色々なチャンスがあると思っています。それらを発見するきっかけとして、私または、市役所の皆様にでも、実際にアクセスしていただくことをお勧めします。市役所の皆様には、非常によく対応していただけるので、「いいな」と思うだけではなくて、是非アクションにつなげていただけるとありがたいなと思います。

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