- REPORT
2023.11.29
「Kyo-working Community第1回交流会」開催レポート
2023年10月30日(月)、近年京都に進出された企業と京都の地域企業、産業支援機関が交流する「Kyo-working Community第1回交流会」を実施しました。当日は、進出企業18社、地域企業9社、産業支援機関10機関が集まり、ワークショップや懇親会を通して、市の提唱するワークライフスタイル「Kyo-working|京ワーキング」の実践例を紹介し合ったり、連携・協働や新しい商機につながる対話が行われるなど、会場のあちこちでたくさんの出会いが生まれました。ここでは、その交流の様子をレポートします。
交流会前半の約1時間30分は、6グループ(1グループ6~7人)に分かれて、『企業のお困りごと&取り組みたいこと』をテーマにワークショップが行われました。ワークショップの狙いは「それならこんな人いるよ」「こんな方法あるよ」など、課題解決や連携・協働のヒントを見出してもらうこと。
どのグループからも出た課題は「人材確保」に関する困りごとでした。京都で上手く学生を採用している先輩企業から、採用活動やインターンシップのコツやノウハウが共有されたり、交流会に参加された3名の学生さんから学生側の就活事情をヒアリングされたり。さらには「次回交流会に多くの学生さんに参加してもらえば、」といったアイデアがでたり、採用だけでなく人材開発・育成の観点も含めて、さまざまな情報交換が行われました。
また、「事業展開に当たって、京都の企業ともっとつながりたいが、どうしたらよいか分からず困っている」という企業の方もおられ、先輩企業からは「それならまずは京都の金融機関に相談するとよい。親身に相談に乗ってくれる」とアドバイス。そして、産業支援機関として参加されていた金融機関との出会いが、その場で成就していました。このほかにも、参加企業同士が互いの強みを活かした事業連携を見出すなど、新たな商機も生まれていました。
このように、さまざまな対話がおこなわれましたが、この短い時間で「お困りごと」の解決策が出たわけではありません。だからこそ進出後にはローカルな情報や人脈などのリソースが必要で、「Kyo-working Communityはまさにそういったニーズに応える場となることが望まれる。」ということも共有されました。
さらに、「京都はよくコンパクトシティと言われ、人の動きを認知・把握しやすい“ヒューマンスケール”のまちである。そのため“人と人のつながり”が生まれやすく、東京や大阪といった大都市と比べて、地域の方々や企業をはじめ、行政も含めて、親身にフォローしてくれる環境が整っている。」という話もあり、各グループの発表を通して、ビジネスにおける京都のまちの魅力が垣間見えました。
続いて後半約1時間は懇親会。ドリンクと軽食をお供にフリーの懇親タイムとなり、「ワークショップでの対話をもっと深めたい」、「グループでご一緒できなかった様々な企業と対話したい」等々、会話に花をさかせました。参加者からは、「いろんな方と交流ができた」、「数社との個別の打ち合わせにつながった」「美味しいものを食べながら交流できるのは楽しい」「もっと時間がほしい」「次回も参加したい」といった感想が寄せられるなど、Kyo-working Communityの今後の深化に期待が大きく膨らむ交流会となりました。
Related Article
関連記事